世界のワクチン事情とは?予防接種を受けられない子どもたちへ私たちができる支援

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子どもが生まれて2か月ほどすると、市役所から予防接種のお知らせが届きます。初めての育児では「こんなに小さな赤ちゃんに何本も注射をするの?」と不安になったことを覚えています。
病院で相談をしながら予防接種のスケジュールを組んだのですが、種類が多いため、一度に2~3種類を接種する必要がありました。ちょうどその頃、同時接種を不安視する情報がテレビなどのメディアで流れており、私も心配になって医師に相談をしました。
先生は、
「同時接種によるリスクよりも、この月齢で重篤な病気にかかるリスクの方が大きい。必要な時期に必要な予防接種を受けることが大切です」
と説明してくれました。
こんなに小さな赤ちゃんに、何本もの注射を打つということに、母になったばかりの私は心が痛みました。しかし同時に、必要な時期に予防接種を受けることの大切さを実感しました。
日本では、子どもの命を守るために予防接種を受ける環境が整っています。しかし世界には、その「選択肢」さえ持てない子どもたちがいます。生まれた場所によって、命を守る機会に差が生まれているのです。
この記事では、ユニセフやWHOの情報をもとに世界の予防接種の現状を紹介するとともに、子どもたちへワクチンを届ける活動を行う認定NPO法人JCVについて解説します。
そして、家庭にある不用品を通じて私たちができる支援についてもお伝えします。
世界の予防接種の現状
日本では、子どもの頃に予防接種を受けることが当たり前の環境が整っています。一方で、世界に目を向けると、安全で有効なワクチンがあるにもかかわらず、生まれた国や暮らす環境によって、命を守る機会に大きな差が生まれています。
ユニセフとWHOによると、2024年には約2,000万人の乳児が必要な予防接種を十分に受けられず、そのうち約1,430万人は、一度もワクチンを接種したことがない「ゼロ投与」の子どもでした。
生まれて間もない赤ちゃんや幼い子どもたちが、病気から身を守るための最初の一歩である予防接種を受ける機会さえ得られない。世界には、十分な予防接種を受けられず、病気のリスクにさらされている子どもたちが今も存在しています。
その背景には、貧困だけではなく、紛争や情勢不安、医療機関までの距離、医療体制の不足など、さまざまな課題があります。
ワクチンは適切な温度で管理しながら運ぶ必要があるため、保冷設備や輸送手段が整っていない地域では、ワクチンがあっても子どもたちへ届けることができません。
ワクチンは、命を守るための大切な手段です。しかし、それを必要とする子どもたちへ届けるには、ワクチンだけでなく、届ける仕組みや環境を整える支援が欠かせません。世界中の子どもたちが安心して予防接種を受けられるよう、さまざまな取り組みが続けられています。
JCV の活動について

世界の子どもたちへワクチンを届けるためには、ワクチンそのものだけでなく、届けるための環境づくりも欠かせません。
こうした「ワクチンを届けたくても届けられない」という課題に向き合い、子どもたちの命を守る活動を続けているのが、認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)」です。
JCVは1996年にミャンマーへの支援から活動を開始し、現在はミャンマー、ラオス、ブータン、バヌアツなどを中心に、子どもたちへのワクチン支援を行っています。
支援先の国々では、それぞれ異なる課題があります。例えば、ミャンマーでは少数民族地域などで医療サービスが届きにくい状況があり、ラオスでは山間部への移動の難しさが課題となっています。また、ブータンの山岳地域やバヌアツの島々では、ワクチンを安全な状態で運ぶための設備や輸送体制が欠かせません。
そのためJCVは、ワクチンそのものを届けるだけではなく、保冷設備や輸送体制の整備、現地の保健スタッフへの支援など、継続して予防接種を行える環境づくりにも取り組んでいます。
ワクチンは、届ける仕組みが整って初めて子どもたちの命を守る力になります。JCVは、国や地域ごとの課題に寄り添いながら、現地の人々や国際機関と協力し、子どもたちが安心して予防接種を受けられる環境づくりを支えています。
そして、こうした活動は多くの人々の支援によって成り立っています。私たちの身近な行動が、世界の子どもたちの未来を守る力につながっています。
不用品の寄付がワクチン寄付につながる
リボーンプロジェクトでは、皆さまから寄付いただいた不用品を東南アジアへ送り、リユースしています。そのリユースによって生まれた価値の一部が、JCVを通じたワクチン支援につながっています。
つまり、家庭で眠っていた「まだ使えるもの」が、必要としている人のもとへ届くだけでなく、世界の子どもたちの命を守る支援にも変わるのです。
寄付方法に応じて、ワクチン支援につながる仕組みも用意されています。例えば、回収キットを利用して寄付品をお送りいただいた場合は1回につき15人分、ご自身で準備した箱で送っていただいた場合は1箱につき10人分のポリオワクチン支援につながります。
また、お手紙を入れていただいた場合も、1人分の支援を行っています。
皆さんが大切に使ってきたものを次の人へつなぐ行動が、安心して暮らせる子どもたちの未来を守る力になります。
まとめ

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日本では当たり前に受けられる予防接種も、世界にはまだその機会を得られない子どもたちがいます。そんな子どもたちを支える方法の一つとして、寄付という選択肢があります。 あなたが手放した不用品が、誰かの命を守り、子どもが安心して成長できる未来につながります。
リボーンプロジェクトでは、不用品の寄付を通じて世界の子どもたちへのワクチン支援を続けています。そして、8月には実際にワクチン接種が行われる現地を訪れる予定です。このあとのコラムでは、現地で見た子どもたちの笑顔や支援の現場をお届けします。
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